インフィニティQX30がLAモーターショーで公開
公開 : 2015.11.19 22:35 更新 : 2017.06.01 01:41
ロサンゼルス・モーターショーにて、インフィニティQX30が公開された。アウディQ3やBMW X1、メルセデス・ベンツGLAのライバルとなるであろうこのクルマは、来年の中ごろからの販売を予定している。
“新世代のプレミアムカー・カスタマーのためのモデル” と表現され、ジュネーブ・モーターショーで公開されたコンセプト・モデルからも大きく変更されていないのが特徴である。
筋肉質なバンパーを後部に採用し、インフィニティであることを象徴するメッシュ・グリルを取り付けたことについて “デザインが製品を引っぱっている” ことをインフィニティは強調。
今年初旬に、英国で販売を開始した姉妹モデルであるQ30とともに、日産のサンダーランド・プラントで組み立てられる予定である。
全高はQ30に比べて45mm高い1530mmとなり、ホイール・アーチの径も大きくなっている。駆動方式は4WDを標準とし、エンジンもQ30の4WD用のものを使用するようだ。
したがって搭載するのは170psの2.2ℓディーゼルと211psの2.0ℓガソリンとなる可能性が高い。
インフィニティいわく、クロスオーバーは “自信を誘発するドライビング体験” を与えるために開発したとのこと。能力の高い4WDシステムを組み合わせることを示唆している。
すべてのエンジンにはインフィニティ内製の7速デュアル・クラッチ・オートマティック・トランスミッションを標準で組み合わせる予定だという。キャビンの静粛性は同セグメントのなかでもトップ・レベルとのことだ。
アラウンド・ビュー・モニターや可変クルーズ・コントローラー、パーキング・アシスタント・システムなどの安全装備にも力をいれており、ほとんどのシステムが7.0インチ・タッチスクリーン・インフォテインメント・システムを介して動作する。
デザイン・チームを率いるアルフォンソ・アルバイサは「2015年のコンセプトから大きく変えなかったことで、カテゴリーという概念を凌駕したものとなりました」と自信をもつ。
「前後に流れるようなラインからは芸術的を感じさせ、太く強力なラインは現代のクロスオーバーへの先入観を打ち壊すものとなっています」とも。
初公開の際のスピーチにて「(QX30は)ここ最近のセールスの好調ぶりと記録的な成長をさらに加速させることになるでしょう」と語るのはインフィニティのトップ、ローランド・クルーガー。
「マーケットにおけるポジションを強固なものにし、プレミアム・コンパクト・カテゴリーに奇襲をかける。世界中で、あらたなカスタマーを獲得したいです」とつづけた。
価格に関しては、まだ公式にアナウンスされていないが、Q30よりも高級なラインであることから£20,550(388万円)〜となるのではないだろうか。
QX30とQ30は北米市場でも販売されることになっており、最初の1年間で60,000台を販売する計画だ。また、Q60コンセプトをベースとしたスポーツ・クーペも2016年の登場を予定している。更にエントリー・レベルのQ20というモデルや、Q80インスピレーションをベースとしたトップ・モデルも計画されている。
2015年10月までにインフィニティは17万3000台のモデルを売りあげた。なかでも中国、アメリカでの躍進が目立った。これに、稼ぎ頭であるクロスオーバーを加えることでインフィニティのキャッシュフローはさらに良好なものとなるだろう。