トヨタ・プリウス・プロトタイプ
公開 : 2015.11.20 23:50 更新 : 2021.01.28 18:21
トヨタ・オリジナルのハイブリッドは4代目となった。抜本的にアンダーピンを変え運転の楽しさを(わずかに)向上。先代よりもクリーンになったプロトタイプを、今回はAUTOCAR英国本誌の記者が試す。
■どんなクルマ?
今回試すのは4代目となるトヨタ・プリウス。1997年に初めて姿を現して以来、ガソリン-電気自動車の世間への浸透を急ピッチで押しすすめてきたモデルである。
新型は、トヨタが内製するTNGAモジュラー・アーキテクチャーを初めて採用したモデルであり、室内スペースや機械的なパッケージ、シャシーの洗練においてアドバンテージがあるとされている。
このおかげで運転の楽しさを底あげしているという点も見逃せない。
さらに強調すべくは、輝かしい燃料消費率とCO2エミッションだ。先代からも飛躍的な進化を遂げているとのことでトヨタによるとCO2の排出量は1kmにつき70gまで低減、さらに燃費は33.3km/ℓをマークする。
4540mmの全長は先代よりも60mm長いことを意味し、横幅は15mmワイドに、全高は20mmローになっている。ホイールベースはこれまでと同じ2700mmを保ち、横から見るといかにも空気抵抗が少なそうな格好だ。
1.8ℓのガソリン・エンジンは先代と同じ2ZR-FXEであるが、中身は徹底的にブラッシュアップしている。訊くに、最大熱効率は38.5%→40%へと改善されているのだとか。
ガソリン・ユニットとしては画期的な進歩である。72psという電気モーターの仕事に対し、ガソリン・エンジンは98psを発揮する。