トヨタ・プリウス・プロトタイプ
公開 : 2015.11.20 23:50 更新 : 2021.01.28 18:21
ヨーロッパ仕様のプリウスは、ニッケル-メタル・ハイドライド・バッテリー・パックから力を借りる。こちらも先代の設計を改めることによって、小型化を実現。さらにジェネレーター経由の充電が28%速まっている。
小型化とTNGAアーキテクチャーのおかげでバッテリーをこれまでよりさらに下に設置できるようになった。よって荷室は56ℓ拡大し、トータルで502ℓに及ぶ。
リア・シートは60/40で分割可能。牽引重量は725kgとなる。こちらも初めてのことである。
■どんな感じ?
ミニマリズムを基調としたキャビンは、先代よりもボタン/スイッチの点数を少なくしている。また、TNGAアーキテクチャーの導入によりボンネット高は低くなっている。620mmまで下げられたおかげで視界も良好だ。
どこか広々としているように感じるのは前後のヘッド・ルームが拡大しているから。ドア・ミラーの根本から立ちあがるクオーター・ガラスのフレームを細くしたことも影響している。
独特な形状のセンター・コンソールを採用している点は以前と変わらないが、ダッシュボードとの継続性は薄れ、画面のグラフィックはシャープになっている。よって見やすくもある。
さらにメインのインフォテインメント・スクリーンは拡大済み。エアコン用のスイッチもシンプルになっている。
足でオペレートするパーキング・ブレーキをこれまでどおり採用することで、ドライバーとパッセンジャーのあいだのスペースも大きくしている。
小ぢんまりとしたギアレバーも健在だが、マウント位置は高くなった。