キア・オプティマPHEVプロトタイプ
公開 : 2015.11.20 23:30 更新 : 2021.03.05 21:36
キア初のプラグイン・ハイブリッドは、安さと能力の高さで、フォルクスワーゲン・パサートGTE/アウディA3 e-トロンの打破を目指している。
■どんなクルマ?
あなたが好きであろうとなかろうと、自動車の ‘電化’ は進んでいる。
流れに従うべく、キアもオプティマのPHEVタイプを開発した。英国内での販売は来夏終盤とのことだ。特筆すべくは、ハイブリッド・タイプの販売を英国では行わないという点だ。キアは ‘出しても売れない’ と判断した。
車格と技術面を考えると、フォルクスワーゲン・パサートGTEやアウディA3 e-トロンが直接のライバルとなる。さらに英国では三菱アウトランダーPHEVが絶大な人気を得ている。
価格面はオプティマが有利。どのモデルも£30,000(565万円)台中盤であるのに対して、オプティマはおよそ£20,000(377万円)になる予定である。
■どんな感じ?
外観は2015年にモデル・チェンジしたオプティマと同じであるが、心臓部分は2.0ℓガソリン・エンジンと50kWの電気モーターとなり、6000rpmにてあわせて205psを発揮する。
ガソリン・エンジン単体では156psと19.2kg-mを発揮。合計したパワーは一般道では普通もしくはそれ以上のペースで楽に走れるレベルだといえる。標準の6速MTの動作にも問題はなく、特に何も気にせずに走ることができる。
リチウム・イオン・パックはこれまでのハイブリッドの6倍のパワーを蓄えられ、電気モーターも42%パワフル。具体的な数値は与えられていないが、ハイブリッド・モードでは17km/ℓ台後半を記録できるという。
電気のみの力で走行する場合の航続距離は43km。0-100km/hタイムは明かされていないが、遅いというよりもむしろ十分と感じられる加速感だ。
高速道路を頻繁に使用するドライバーが主なユーザーとなるため関係ないといえば関係ないが、プラグイン・ハイブリッドになったための重みが原因して車体を振り回す楽しみはない。
前後シートとトランク・ルームのスペースは広々としており、内装素材の質感と仕上げ、組み付け精度のレベルはかなり高い。