DS 4クロスバック・ブルーHDi 180
公開 : 2015.11.24 23:30 更新 : 2021.01.30 22:11
■どんな感じ?
数百メートル走らせただけで、DS 4クロスバックのサスペンションがいかに楽しめるものに変わったかがわかる。常に落ち着きはらっているわけではないが、酷いバンプでさえエッジは丸めこまれている。
厳密には ‘快適だ’ と表現できるものではないが、窪みやジョイントを超えるたびにビクビクする必要はなくなった。ミドル・コーナー上でバンプを踏んでも狙ったラインからズレることはなく、ボディ・ロールは従来より大きくなっているが、受け入れられる範囲内である。
エンジンも実にパワフル。静止状態からグッとアクセルを踏み込むとトラクション・コントロールが介入したことを知らせるライトが点灯することも少なくなく、ステアリングが左右にもがくこともあるほどだ。いざ安定した加速がはじまると、0-100km/h=8.6秒の数字にも偽りがないと感じる。
ただし軽くアクセルを踏んだだけでも、トルコンATは忙しなシフト・ダウンしたがる傾向にある。またトラディショナルなオートマティックよりも動作がぎくしゃくする点ももったいない。
ちなみに燃料消費率は22.7km/ℓ、CO2排出量は115g/km。ベースのガソリン・エンジンよりもクリーンかつ高効率であり、パワーが小さい方のディーゼルに比べてもさほど悪い結果ではない。
インテリアはスタンダードなDS 4と変わらない。つまり、やわらかなプラスティック素材とキラリと輝くトリム素材がセンスよく組み合わされている。ただしカチコチとしたプラスティックも少なくなく、傷がつきやすいパーツも散見される。安価な素材は目立ちづらいところにある方がいいに越したことはない。改善を望みたい。