アウディR8プラス
公開 : 2015.11.26 23:30 更新 : 2017.05.29 18:14
テスト車はマグネティック・ライド・ダンパーも組み合わせていた。これは先代でも選べたが、スペースフレームの潜在的な硬さを見事にやわらげている。
ドライブ・モードはあわせて7つ。オート/コンフォート/ダイナミック/インディビジュアルのベーシックなモードと ‘パフォーマンス’ とよばれるR8専用のモードだ。こちらはドライ/ウェット/スノーを内包する。
ステアリング・ホイールから切り替えることができ、基本的には賢いクワトロ・システムが最適な制御をおこなってくれるのだが、特にダイナミック・モードだとR8らしい屈強なキャラクターを味わえる。
エンジンもまた、V型10気筒を語るならば、一度は味わうべきだと感じる。デジタルのレヴ・カウンターが8500rpmを示すまで突き抜けるように回るのだ。
デュアル・クラッチの切れ味にも驚く。静止加速からの変速時に7000rpm以下に落ち込むことはなく、他の優秀なライバルにもまるで引けをとらない。
さらにアウディのなかでもっとも高価かつ最速のモデルであるにもかかわらず、日常使用でもまるで居心地の悪さを感じない。
ポルシェ911ターボと同様、ちょいとそこらへ買い物、などといったシチュエーションでも問題なく使える。