第7世代のBMW 5シリーズは来年デビュー

公開 : 2015.11.26 22:50  更新 : 2017.12.14 12:31

来年後半の発売を予定している第7世代となるBMW 5シリーズは、現在、最終のエンジニアリング開発および耐久テストが行われている。ショールームに並ぶのは2017年の予定で、メルセデス・ベンツEクラスジャガーXF、そしてアウディA6とライバル関係となる。

新しい5シリーズの特徴のひとつが幅広いパワートレインだ。そのラインナップには、最高32kmの航続距離を持つガソリンのプラグイン・ハイブリッドも含まれる。また、48Vアーキテクチャーが採用される他、自動運転も採り入れられる。この自動運転は、衝突防止のために自動的にスピードを下げ、ブレーキを掛けるというもの。また、新しい7シリーズに採用された第5世代のiDriveも装備される。つまり、ジェスチャー・コントロールや、新しいタッチバッド、そして更新された回転ダイヤルなどが備えられたものだ。また、最新の音声認識システムも採り入れられる。ステアリングやスイッチギアなどは現行7シリーズと非常によく似たものが与えられる模様。

ボディ・スタイルは、コードネームG30のサルーン、G31のツーリング、そしてG32のGTの3モデル。GTは大きなリフトバックを備えたもので、BMWの情報筋によれば、よりエレガントなフォルムになるという。まず、サルーンが、来年行なわれるパリ・モーターショーでその姿が公開される予定だ。ツーリングとGTは、2017年のジュネーブおよびフランクフルト・モーターショーでの公開を予定しているが、その販売時期などは現時点では不明だ。

サルーンは、2013年のヴィラ・デステ・コンクール・デレガンスで公開されたグラン・ルッソ・クーペのデザイン・キューが採用されているが、伝統的な3ボックス・シルエットは継続保持される。しかし、リア・ウインドーはより傾斜し、トランクリッドにも角度がつけられ、よりなめらかなプロフィールを持たされるため、現行モデルよりもかなりスタイリッシュに仕上がっているという。

また、7シリーズ同様に、フロントのキドニー・グリルは、冷却の必要ないときには閉じるタイプのものとなる。ヘッドランプにはオプションではあるがレーザーが採用される。

これも7シリーズと同様だが、5シリーズも5つのスタイル・パッケージが採用される。スタンダード、スポーツ、ピュア・エクセレンス、Mスポーツ、そしてインディビデュアルの5つだ。

プラットフォームはOKL(ドイツ語のオーバークラッセの略で、英語ではラグジュアリー・クラスという意味)アーキテクチャーを採用する。これは7シリーズで初めて採用されたアーキテクチャーで、カーボンファイバー、アルミニウム、マグネシウム、高張力スティールを組み合わせたもの。このアーキテクチャーの採用で、最高100kgのダイエットが可能で、最も軽い520iではそのボディ重量は1595kgとなる。

エンジン、B47ディーゼルとB48ガソリンという2.0ℓ4気筒がベース。また、最近発表されたB57ディーゼルと、ガソリンのB58ちう3.0ℓ6気筒も採用される。トップグレードは、450psの4.4ℓV8を搭載する。M550dに搭載されるディーゼル・ユニットは、これまでのトリプル・ターボのN57に代わって381ps、75.3kg-mを発揮するクワッド・ターボ付きのB57ディーゼルが採用される。更に、330e、470e、X5 xDrive 40eに採用されたガソリンのプラグイン・ハイブリッドもラインナップに加えられる予定だ。

フラッグシップ・モデルは言うまでもなくM5。初めて、後輪駆動と4輪駆動が選べるようになるもので、2017年のジュネーブ・モーターショーをデビューの場として予定している。4.4ℓのV8のハイチューン版が搭載され、ギアボックスは7速デュアル・クラッチが採用される予定。

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