フォルクスワーゲン・ゴルフGTiクラブスポーツ
公開 : 2015.11.26 23:40 更新 : 2017.05.29 18:57
リアにも専用のスポイラーがつき、ディフューザー、バンパー、大径のクロームのテールパイプもクラブスポーツ専用となっている。
エンジンは現行のGTiが搭載する2.0ℓ4気筒ターボ・エンジンであるEA888型の改良版だ。ベース車の最高出力が220ps( ‘パフォーマンス’ 版は230ps)であるのに対して、クラブスポーツは5350〜6600rpmのあいだで265psを発揮する。
さらにキックダウン時にはオーバーブースト・ファンクションが10秒間立ちあがることでブースト圧は1.9barから2.1barへと変化する。結果的には(10秒だけだが)291psに到達し、ゴルフRまでたったの8psのところまで迫っているのである。
■どんな感じ?
画期的な変化とはいえないが、現行のゴルフGTiパフォーマンスよりも、ポテンシャルが高くなっているのはたしかだ。加速には、ある種の凶暴さと余裕がうかがえ、正確性の増したハンドリングと相まって、記憶に強く刻まれるクルマとなっている。
速く走ることを目的としているが、シャシーの許容能力の高さと実践的なプラクティカリティもまったく損なわれてなく、毎日の運転でも苦痛に感じることがない。ちょっと大げさな外観は議論の分かれ目となるかもしれないが、走りと実用性のバランスのよさはレベルアップしている。
エンジンにはクラブスポーツ専用のチューニングが施されているのは先述のとおりだが、その結果が手にとるようにわかる。GTiパフォーマンスよりも切れ味と力づよさが増しているだけに、特別なモデルであることがありありと感じられる。