セアト・イビーザ・クプラ
公開 : 2015.12.01 23:50 更新 : 2017.05.29 18:43
■どんな感じ?
先代から比べると、とてもよくなっている。1.8ℓのエンジンはトルク・レンジが広く、反応もいい。簡単に、しかし速く走れる柔軟性がある。
エンジン・サイズゆえドラマティックな速さは期待できないうえ排気音もおとなしいのだが、エンジンから聞こえる音は勇ましい。
低回転域でもパワフルであり、ミド・レンジのバランスも損なわれていない。クルマでごった返した一般道でもリラックスして走らせられる余裕がある。
6速マニュアル・ギアボックスの操作感は軽い。3つのペダルをもつホットハッチとしては、大事な部分を過不足なくクリアしている印象だ。
改善されたサスペンションと、2段階に切り替えることのできるダンパーからも悪い印象は受けない。ノーマル・モードではバンプの上でも慌てふためくことはなく、アンジュレーションを踏んでも硬さはともなうが不快に感じることはない。
ステアリングの重みも2種類から選べるのだが、こちらは満足できるフィードバックを得られない。しかし正確性には満足でき、扱いやすくもある。
どちらのモードでも重みは適切だ。ハードな使用でも自信をもってステアリングを切りこめる。ただ、フォード・フィエスタSTのような一体感は期待すべきでない。