新型のクプラはブレーキも改められている。効きはよく、踏んだ際に足に伝わる感覚もいい。制動力もいうことはなく、赤いキャリパーの見た目もかっこいい。

一方のインテリアは残念なことに凡庸だ。テクスチャーの種類は少なく素材の仕上げも際立った特別さはない。唯一きらびやかなのはエアコンの吹き出し口だけだ。

操作は簡単かつ、シートのサポート性や長距離走行時の快適性は加点ポイントだが、洒落ているというよりも、耐久性を優先させた印象である。

インフォテインメント・システムには求める機能のすべてが揃っている。ただスクリーン上のアイコンが小さいため手が大きい向きにはパーフェクトとはいいがたい。

また、後席の周辺スペースは広いとはいいがたい。背の高いパッセンジャーは窮屈に感じ、子どもか小柄な人にとってちょうどいいといった具合だ。

荷室も同様、お世辞にもベストとはいえない。しかしイビーザはそもそも小柄なクルマである。従来の常連客ならばあまり気にならないことなのかもしれない。