ベントレー・コンチネンタルGT V8 Sクーペ
公開 : 2015.12.02 23:50 更新 : 2017.05.29 19:02
もちろんW12の方が速いのだが、われわれはV8の雷鳴のような怒号の方が笑顔にしてくれる回数が多いと思っている。オプションのスポーツ・エグゾーストは市街地ではゴロゴロと低い音を発し、速度をあげると粒の大きいながら調律のとれた音に変わる。W12よりもたくさんの表情を見せてくれる。
オプションの ‘エクステンデッド・スポーツ・スペシフィケーション’ には、スポーツ・エグゾーストのほかに、カーボン・セラミック・ブレーキやカーボン・パーツが追加されている。気になる価格は£14,380(266万円)。カーボン・パーツが必要かどうかはカスタマーによるが、エグゾーストとブレーキは払うだけの価値がある。走らせず、座っているだけでも心地いい。
制限速度を超えないかぎり、きわめて洗練されたグランド・ツアラーである点もこのクルマのいいところだ。ウインド/ロード・ノイズは巧妙に抑えられており、スポーツ・モードにしなければV8の音もひっそりと落ち着いている。ガソリンを(少しだけだが)セーブするために8気筒のうち4気筒をシャットダウンする際も、動作に気づくことはまったくない。
ならば、タイトで曲がりくねった峠道ではどうか?