スバルXVハイブリッド 2.0i-Lアイサイト

公開 : 2015.12.03 23:55  更新 : 2022.12.12 21:29

  • 試乗車の内装はブラックレザー・セレクション。本革巻きのステアリングは標準装備だ。

  • 当日は500台限定発売のWRX S4スポルヴィータにも試乗できた。こちらは、輸入車オーナーをも唸らせるインテリアがウリの特別仕様車。

  • タンとブラックの2トーン本革内装はイタリアの老舗皮革ブランドとのコラボ。これまでのスバルのイメージを覆す完成度。

モーターは13.6ps、6.6kgmと控えめだ。ちなみに現行プリウスは82ps、アクアは61ps、エンジン主体のホンダ・ハイブリッドのヴェゼルのモーターだって29.5psある。

XVハイブリッドの場合、電池を置くスペースの問題もあってだろう、EVモードもない。モーターはフラット4の高負荷時にそっと歩み寄って支え、JC08モード燃費だとガソリンのみの16.2㎞/ℓに対して、19.2㎞/ℓまで節約してくれる。まことに古風な内助の功タイプなのである。

■「買い」か?

それは空気のような存在といっていいかもしれない。あるとないとでは大違いだけれど、ある分には当たり前に思えてありがたみがわからない。モーターをはじめとするハイブリッド代金はおよそ30万円。

XVハイブリッドは、スバル・ハイブリッドの第1弾である。この後、フォレスターのターボに乗ったら、やっぱりこっちの方が圧倒的にオモシロイ、と思ったのですよ、私は。痛快に速い。シャシーがボディを置き去りにする! しかも3,128,760円。XVハイブリッドの最高級版より安いではないか。

しかるに、それはもう知っていることである。

新しい世界に進まなければならないのである、私たちは。ハイブリッド代金30万円は、スバルへのお布施としよう。そうして、スバル・ハイブリッドの成長を見守るのはどうでしょう。

少なくとも、某アイドル・グループの推しメンのCDを買うよりクルマ好きには意味がある。アイドルと両方好きな人は、ま、そっちを優先してもいいかも……。

(文・今尾直樹 撮影・花村英典)

スバルXVハイブリッド 2.0i-Lアイサイト

価格 2,862,000円
全長×全幅×全高 4450×1780×1595mm
ホイールベース 2640mm
乾燥重量 1540kg
エンジン 直列4気筒1995cc + モーター
エンジン最高出力 150ps/6000rpm
エンジン最大トルク 20.0kg-m/4200rpm
モーター最高出力 13.6ps
モーター最大トルク 6.6kg-m
ギアボックス CVT(マニュアルモード付き)
サスペンション ストラット / ダブルウィッシュボーン
ブレーキ ベンチレーテッド・ディスク / ディスク
タイヤ 225/55R17
燃費(JC08モード) 19.2km/ℓ
CO2排出量 121g/km


▶ 国内初試乗 / スバルXV 2.0i-Lアイサイト
▶ 国内初試乗 / スバル・フォレスター2.0XTアイサイト
▶ 国内初試乗 / スバル・エクシーガ・クロスオーバー7 2.5i アイサイト

記事に関わった人々

  • 今尾直樹

    Naoki Imao

    1960年岐阜県生まれ。幼少時、ウチにあったダイハツ・ミゼットのキャビンの真ん中、エンジンの上に跨って乗るのが好きだった。通った小学校の校長室には織田信長の肖像画が飾ってあった。信長はカッコいいと思った。小学5年生の秋の社会見学でトヨタの工場に行って、トヨタ車がいっぱい載っている下敷きをもらってうれしかった。工場のなかはガッチャンガッチャン、騒音と金属の匂いに満ちていて、自動車絶望工場だとは思わなかったけれど、たいへんだなぁ、とは思った。

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