■どんな感じ?

飛ばそうと思ったときに、エンジンを高回転域まで引っぱる必要がない、というのがこのクルマの些細だが最大のメリット。一般的な使い方ならば、まったくプッシュする感覚なく周囲の流れに追従できる。6気筒ならではである。

コースティング・ファンクションのおかげで燃料消費率もかなりアシストされている。われわれのテスト・ルートでも特別なことをすることなく15.9km/ℓを記録していた。

サスペンションをコンフォート・モードにすると、長い距離でもリラックスしてドライブできる。それでいながらフワフワと浮いたりロールすることが少ないのも流石である。

小さい方の18インチ・ホイールをテスト車が履いていることも、優れた乗り心地をもたらしている理由だろう。17インチを選べばさらに当たりは丸くなるに違いない。

仮にもっと速く走りたい場合はドライブ・セレクト・システムでスロットル・レスポンスやギアボックスのマナー、サスペンションの硬さも変えられる。