前後アクスルは横方向に合わせて80mmワイドになり、フロント・サスペンションはいちから設計し直された。ストラットは形状が見なおされ、マウント部分やホイール・アングルも専用のセッティングに。スプリング／ダンパー／アンチ・ロールバーも強化済みだ。

ホイールは19インチの鍛造アロイ。ミシュラン製パイロット・スポーツ・カップ2を巻き、もちろんトレッドは大きくなっている。

トーション・ビームのリアサスが引きつづき採用された点はおもしろい。プジョーのエンジニアいわく、洗練性の高さと剛性が、縦と横方向の動きを最適化するのだそうだ。

■どんな感じ?

5周のみのサーキット走行に限定された試乗だったために、ファミリー・ハッチバックに500psのエンジンを搭載したクルマがどのようなものであるかを子細に観察できなかった点は先に断っておく。

激しく走る以外は、‘ZEV’ という電気のみのモードと ‘ハイブリッド’、‘ハイブリッド・スポーツ’ というモードがある。‘ハイブリッド・スポーツは’ パワーとトルクを406psと55.3kg-m前後に制限するものだ。