メルセデス・ベンツGLS350d

公開 : 2015.12.04 23:40  更新 : 2017.05.13 12:50

ガソリン・エンジンは2種展開され、GLS400 4マティックに載る3.0ℓV6ツイン・ターボは333psを発揮する。GLS500 4マティックには4.7ℓV8ツイン・ターボが搭載され、これまでの455psより20ps強化済みだ。

英国ではGL350 CDIが搭載していた3.0ℓV6ディーゼルをそのまま使用し、販売を強化するのだそうだ。これがGLS350dを名乗り、259psを発揮する。

トップに君臨するのはAMGがプロデュースした5.5ℓ V8ツイン・ターボだ。先代の27ps増しの585psを叩きだし、最大トルクは77.4kg-m(こちらは先代と同値)となる。このモデルのみ、AMG製の7速 ‘スピードシフト’ オートマティックを使用する。

ダイナミック・セレクトなるドライブ・モードは、コンフォート/スリッパリー/スポーツ/インディビジュアル/オフロードの5種。オフロード・パッケージを追加すればオフロード・プラスなるモードも加わる。

オフロード・プラス・モードはローよりのギアリングとなりセンター・デフもこれに合わせた設定となる。最低地上高は306mmまで増し渡渉深度は600mmとなる。

■どんな感じ?

GLSの広々としたキャビンは£70,000(1,298万円)というプライス・タグにマッチしているが、高級感はこれまでのGLとあまり変わらず、Sクラスと同等レベルとはいえない。単刀直入にいえば没個性的である。

センター・コンソールはこの手のクルマにしてはチープだ。古臭いつや消し塗装のプラスティック・パーツのうえにはぎっしりとボタンが並んでいる。上部の独立モニターはひと回り小さなGLEとまったく一緒だ。

エアコンのスイッチも、GLSより安いモデルと同じ。GLSとアンダーピンをシェアする中国で作られるSUV、ペキン・オートBJ90のそれともまるで同じだ。Sクラスよりも商用バンのVクラスの方が、GLSと共通のパーツが多いというのも何とも皮肉な話だと思う。

フロント・シート周辺のスペースは広く、シート幅は大きい。がっちりとサポートしてくれる類であり、調整幅も大きい。見晴らしもいい。

関連テーマ

おすすめ記事

 
最新試乗記

人気記事