ロータス・エヴォラ3.5 V6S +2 IPS
公開 : 2012.01.16 10:02 更新 : 2017.05.29 19:25
どんなクルマ?
これが、アメリカ、中東および極東で向けにIPSオートマチック・ギアシフトを装備した最新のロータス・エヴォラだ。2012年モデルのエヴォラSは345bhpのスーパーチャージャー付きのV6エンジンが搭載されるだけでなく、143におよぶ改良が施されている。
どんな感じ?
ドライブモードとスポーツモードをセンターコンソールにあるボタンで選ぶことができる。エンジン同様トヨタから供給されているインテリジェント・プレシジョン・シフトと呼ばれる6速トルクコンバーターユニットは、ステアリングに付けられたパドルでコントロールできる。このIPSシフトは、エヴォラをミッドレンジのGTカーにするために用いられたものだ。そのシフトは、クイックでスムーズで、正確だ。トグルをプッシュするだけで、シフトアップを行い、あるいはブレーキング時に最適なギアをえらんでシフトダウンを行ってくれる。パドルシフトは概ね良好なのだが、ドライブモードでは、10秒間シフトをしないと、オートマティック・モードに戻ってしまうのは、少しばかりイライラする。
スポーツモードは、スロットルレスポンスを活気づけるとともに、電子制御システムによって、より高い回転数が保たれるようになっている。このモードでは30秒間シフトをしないとオートマティック・モードに戻ってしまうが、より楽しませるモードだ。しかしながら、シフトダウン時には若干オーバーにブリッピングをする傾向にある。特に、コーナーの立ち上がりなどでパワーが必要な場合、ギアを迷うようかことがあった。しかし、全体としてはIPSシステムは非常に良くできたシステムである。
エヴォラのセンセーショナルなハンドリングと乗り味は、あなたが本気でファントゥドライブを楽しみたいと思うのであれば、このクルマを買いたいという衝動を抑えきれるものではないだろう。
また、スムーズな道ではエヴォラは一線級のGTであり、グリップレベルは素晴らしく、よろよろするようなことはない。英国の有名で時に揶揄される上反りの表面を持つ道でも、巧く乗りこなしている。
143にわたる改良がほどこされたエヴォラは、ロードを走るには最も楽しいクルマの1台だ。主に、キャビンにエンジンノイズを入れないような改良をはじめ、大幅にキャビンの品質と環境を改善がされているのだ。
「買い」か?
ロータス・エヴォラSは、誰もが欲しがる1台だ。しかしツーリングをメインにしないのであれば、1800ポンド(21.6万円)の追加をIPSシステムに支払うことに躊躇するかもしれない。マニュアル・ギアボックスがすべてを凌駕しているわけではないが、より多い楽しみを与えてくれるのは事実だからだ。更に、小切手にサインをする時、あなたの頭の中にはポルシェ・ケイマンが買えるという誘惑が起きるのかもしれない。しかし、それでもエヴォラSを目の前にすれば、そんな考えは飛んでしまうだろう。
(ジム・ホルダー)
ロータス・エヴォラ3.5 V6S +2 IPS
価格 | 62,200ポンド(7,464,000円) |
最高速度 | 275km/h |
0-100km/h加速 | 4.8秒 |
燃費 | 12.5km/l |
Co2排出量 | 224g/km |
乾燥重量 | 1442kg |
エンジン | V型6気筒3.5リッター・スーパーチャージャー |
最高出力 | 345bhp/7000rpm |
最大トルク | 40.8kg-m/4500rpm |
ギアボックス | 6速オートマチック |