ランボルギーニ・ウラカンLP580-2
公開 : 2015.12.09 23:40 更新 : 2017.05.29 19:21
‘スポーツ’ モードは文字どおりスポーツ走行に特化したもので、マグネティック・ダンパー(オプション、テスト車未装着)が引き締まる。
といえども、さほど硬くはならない。ブレーキング時に鼻先がグッと地面に近づく感覚があり、そこからは想像以上にクルマが切れこんでいく印象だ。ドリフト・モードだと私は呼んでいる。
いかに自分がドリフト上手であるかを示すためのモード。もっともオーバーステアの傾向が強まる。心ゆくまで暴れられる。
ただ奇妙なのは、このモードでさえスタビリティ・コントロールが介入しすぎる点だ。ちょっとグリップを失っただけで即座に介入……。気分のいいものではない。
‘コルサ’ モードだけが、コーナリング・スタンスをニュートラルにする。レースに最適化しており、ESCは完全にシャットダウンされる。
レブ・リミットまで何の束縛もなく回り、レッド・ゾーン以下であればどこまでもシフト・ダウンできる。ほかのモードでは味わえない気持ちよさだ。
ESCをオフにしてしまえばこちらが止めるまで永遠にスライドさせていられる。微細なアングル修正も簡単。スライド前後のボディ・コントロールも思いのままだ。
唯一気になるのがオーバーステアに転じる際に不自然な挙動を示す点。こればかりはナチュラルとはいえない。