スプリント・テスト:0-193-0km/h
公開 : 2015.12.10 23:50 更新 : 2017.05.29 19:17
ご想像のとおり、リアクション・タイムはその時々によって異なる。よって0-193-0km/hの合計時間(‘リアクションなし’ と記す)には加味しない。
いよいよブライト・パーク・ドライビング・センターにて、9台のコンテンダーを戦わせる。
いざ、勝負。
11月初旬、イングランド東部のリンカンシャーに位置するブライト・パークはとにかく寒いのだが、路面はドライ。いつもの悪路に比べたら遥かにいい。
コンテンダーご自慢のトラクションは、ロスなく路面に伝えられることになるだろう。言い訳は無用。真の実力を徹底的に見ることができる。
第1走はフォード・マスタング。トラクションが最大の自慢という類ではないが、世間に負けぬくらい、私個人も注目している。
‘オールド・スクール’ と表現されることが多いのは、筋肉質なエンジンを鼻先に押し込んでいるだけでなく、3つのペダルとHパターンのギアスティックをもつから。
‘オールド・スクール’ は言い替えるならば ‘むずかしい’。パワーを後輪に穏やかに伝えなければ、あっというまに後輪がすべり、良好な結果を受けられない。
0-48km/hに要した時間は、この日最遅の2.35秒。97km/h、161km/h、193km/hまでの時間ももっとも遅かったのは190km/hあたりで5速に入れないといけなかったからという理由も大きい。193km/hから静止状態までの時間ももっとも長かった。
テストを行ったのはブライトン・パークのバック・ストレート。真ん中あたりにシケインがあるのだが、横幅は十分に広く、なめらかな路面はブレーキ・テストを行いやすい。
しかしマスタングにとって、静止するまでの長さがまったくもって足りなかった。静止状態から193km/h、再び静止状態に戻るまでに掛かった時間は21.66秒。9台中9位の結果に終わった。