スプリント・テスト:0-193-0km/h
公開 : 2015.12.10 23:50 更新 : 2017.05.29 19:17
お次はメルセデス AMG A45。静止状態から一気にアクセル・ペダルを踏んでもわずかしか車輪が空転しなかったが、48km/hに至るまでの時間はビリから3番目。
97km/hに至るまでの4.13秒という数字とともに決して悪い結果ではないのだが、他の俊足にくらべると、やはり見劣りする。
このようにして割り出したA45の0-193-0km/hタイムは20.5秒。制動開始から静止まで20.21秒を要した。ホットハッチのなかではA45がトップになるはずだが、ちかい結果となる他のモデルも存在するだろう。
そしてジャガーFタイプ-R。トラクションはあり余るほどだがローンチ・コントロールはついていない。しかし繊細なアクセル操作をすれば良好な結果が得られる。
0-48km/hタイムは1.6秒。本テストのなかでは2位と0.02秒差の3位となった。まずかったのは制動開始後。一般道やサーキットでは気にならなかったノーズのピッチが目立った。おかげで静止まで5.22秒を要した。
トータル・タイムはA45よりも約3秒短かったのだが、あくまでこれは、0-193km/hへの加速時で稼いだ時間である。制動時のタイム差は0.07秒しかない。
興味深かったのは日産GT-Rトラック・パッケージの0-48km/hタイム。実はランクがひとつ下のF-タイプRより0.1秒遅い。
ローンチ・コントロールを作動させているにもかかわらず、リアが ‘腰振りダンス’ をすることが原因。この戦い、単にパワーがあればいいというわけではないのだ。
ただし97km/hに至るまでにはGT-Rも冷静さを取り戻す。3.46秒という値はF-タイプRより0.26秒短い。193km/hまでの時間はF-タイプRの12.14秒に対し、10.94秒となる。
しかし最終的な時間がF-タイプRの17.36秒に対して15.94秒にとどまったのは1740kgの巨体が災いした。‘重い=止まれない’ の一例である。