ヒュンダイix35フューエル・セル
公開 : 2015.12.17 23:20 更新 : 2021.03.05 21:39
■どんな感じ?
アンダーピンはSFの世界みたいだが、実際に運転すると ‘ごくごくフツー’ に感じられる。エンジンを掛けた際も同じ。唯一の違いといえば、メーターに航続可能距離が表示されている程度である。
レヴ・カウンターには、パワーの消費量とブレーキング時のエネルギー回生に関する情報が表示される。ギアノブはATのix35と共通。加速しても(当然だが)エンジン音をいっさい発さずに前に進む。
立ちあがり直後から最大トルクを発揮し、感覚としては0-100km/hタイムの公表値である12.5秒よりもかなり速く感じる。ちなみにトランスミッションは、多くの電気自動車と同様シングル・スピードとなる。
ただし ‘電化’ による重量増はかなり感じる。モーターウェイでは他のクルマに追従できるものの余裕があるとは感じない。ボディ・ロールも基準車より大きめ。物理の法則にはあらがえない。
車線変更ものっそりとしている。スタビリティ・コントロールも早めに介入する傾向がある。ステアリング・ホイールからのフィードバックもほとんどない。一方、乗り味はかなりやわらかい。凹凸は一切慌てることなくいなす。大きなバンプでさえ慌てない。
インテリアの話に戻るが、スペースは広い。シートは高めに設えられているため見晴らしはいい。
後席は、膝周りは余裕があるが、ルーフ・ラインがスロープしているため頭上の余裕があまりない。トヨタ・ミライよりも褒められる点があるとすれば、それはシート数が4座ではなく5座である点だ。