ベントレー・コンチネンタルGTスピード
公開 : 2015.12.17 23:30 更新 : 2017.05.29 19:02
MY2016のコンチネンタルGTは、グリルがわずかに小さくなり、バンパーもリモデルされた。エア・ベントに ‘B’ のモチーフがあしらわれた点がもっとも目を引く。
トランク・リッドも変わりバンパーはワイドに。ディフューザーもスポーティになった。ボディ・カラーも選択肢が増え、あたらしいデザインのホイールも加わった。
パドル・シフトは細かく切れこみの入った金属パーツとなり、SIMカードを受けつけてくれるおかげでオンボードWi-Fiを使用できるようになった。
もっとも注目すべくは、すべての12気筒ユニットにもシリンダー・ディアクティベーション機能がついた点だ。軽い負荷であれば12本のうち6本の気筒を休める。
ただしエキサイトすることなかれ。相変わらず12気筒はガブガブと燃料を飲む。ほんの少しだけよくなった、と思う方がお互いにハッピーだ。
■どんな感じ?
唯一の問題は、12本のシリンダーが甘美で鮮やかなメロディを奏でない点だ。アストン マーティンのV12エンジンと比べると、リーフ・ブロワーのような音だ。
反対に、V8 Sのようにガミガミとがなり立てるような音ではなく、かえってモノトーンな音質の方が上品とみることもできるかもしれない。
決してスポーツカーとはいえないが、かつてのベントレーよりも身のこなしはシャープになっている。シャシーの改良を継続的につづけている結果だ。