アルピナD3ビターボ vs アウディA7
公開 : 2015.12.19 23:50 更新 : 2017.05.29 19:30
ためしにディーラーに立ち寄ったところ、ディーゼルを搭載したトップ・レンジのA7は、予約表からつぎつぎと次期オーナーの名前が消え落ちたために、顎がはずれそうな値段になっていた。
きわめてレアな、手作業の組み立てによるアルピナD3と匹敵する価格になっていたというわけだ。
拮抗した価格。それにどちらを選んでも大きな失敗はしない、とくればあなたならどちらを選ぶだろう?
これまでならば、パワフルなディーゼルを搭載したニッチ・モデルといえばアルピナの独壇場だったのだが、3年前にアウディが304ps以上を叩きだす3.0ℓ BiTDI V6ディーゼルを産みだしてからは話が変わった。
A6やA7、Q5にも搭載するエンジンは、まさにBMWの35dモデルに対する一投なのである。35dのそれをさらにパワフルにしようと試みたのがアルピナ。2012年に初めて350psのツインターボ直6をD5に載せた。
これをD3にも流用。2013年、F30型の3シリーズをベースにしたD3ビターボは、一夜にして最速のディーゼル・プロダクションカーに成りあがった。そのフェイスリフト版がこのD3ビターボというわけだ。