フィアット500Xのアバルト版を計画か
公開 : 2015.12.21 22:50 更新 : 2017.06.01 01:40
フィアットは、小型SUVである500Xçの2017年までの市場導入を計画しているようだ。
124スパイダーのアバルト・タイプの計画は、もはやお馴染みの話になりつつあるが、500Xにも同計画を適合させることで、ミニ・カントリーマン・ジョン・クーパー・ワークスや日産ジュークNISMO RSのライバルとするというアイデアのよう。
情報は公式レベルではないが、アバルトのボス、パオロ・ギャグリアルドは、500をベースとする派生モデルにもアバルトのチューンを施したモデルを展開していくという意向を包み隠しなく話してくれた。
英国とイタリアがアバルトの現在最大のマーケットであることを認めたうえで「われわれは常に成長を目指し、しかるべくレベルを維持していきたいです」とオートモーティブ・ニュース・ヨーロッパにて話している。
さらに、フィアット・ブランドをラリー・カテゴリーに復活させたいということを名言しており、アバルト124スパイダーがワールド・ラリー・チャンピオンシップに適したモデルだと考えているようだ。
現在500Xは、1.4マルチエアIIガソリン・エンジンを搭載。これは124スパイダーにも搭載する予定であり、どちらとも140psを発揮する。マルチエアIIエンジンには柔軟な適合能力があり、アバルトのエンジニアは170psを超えるあたりまでパワーを引きだせると示唆。同数値はアバルト500Xでも実現できる可能性があり、4WDシステムと6速MT/デュアル・クラッチATの両方が組み合わされるはずだ。
ちなみにミニ・カントリーマン・ジョン・クーパー・ワークスや日産ジュークNISMO RSは1.6ℓのターボ・ガソリン・エンジンから218psを生みだす。
500Xは他のアバルト・モデルと同様、インテリアとエクステリアに大幅なアップグレードが施され、エンブレムやグラフィック、ホイールも特別なものになりそうだ。
アバルト500Xは全世界で販売され、特にアメリカの市場に注力される模様。これは500のアバルト・バージョンがアメリカで広く受け入れられていることが理由である。