次世代のメルセデス・ベンツEクラス、最新映像
公開 : 2015.12.26 22:50 更新 : 2017.06.01 01:40
第5世代のメルセデス・ベンツEクラスは、2016年1月に開催されるデトロイト・モーターショーで公開される予定だが、その最新のテスト風景を収めた映像がいくつか公開されたので、見ていこう。
この映像からは、EクラスがCクラスとほぼ同じデザイン言語が使用されているのがわかる。フロント・エンドにはカバーがされているが、大きくスラントしたヘッドランプや、3本のホリゾンタル・バーを持つフロント・グリルなどは、Cクラスと一致している。メルセデスの最近のフォーマットに従って、2つのフロント・エンドが用意されることになっているので、クローム・グリルとスポーティなブレード・グリルが設定されることになるだろう。
関係筋はドラッグ係数が、現行の0.25から0.23まで下げられていることを明らかにしている。
W123という内部コードで呼ばれるこの新しいEクラスは、最新のCクラスやSクラスと共通のMRAプラットフォームを持つ。長さは4950mm、幅は1940mmとやや拡大されているようだ。
エステートは現行モデル同様に695ℓのブートスペースを持つ。
販売は、サルーンが来年夏頃、そしてエステートは来年終わりとなる。
高張力鋼板とアルミニウムが多用された結果、ボディ・ウエイトは100kgほど軽くなるようだ。
インテリアは高さ150mm、幅700mmのHDグラフィックス・モニターが装備され、フロント・ガラスにはステレオ・カメラが装備される。また、改良されたヘッドアップ・ディスプレイと、マルチファンクション・ステアリング・ホイールも装備されることとなる。
エンジンはOM654という新世代の4気筒ディーゼルと、既存の4気筒ガソリン・エンジンがメイン・ラインアップ。2.0ℓディーゼルは2つのチューニングが用意される。
また、3.0ℓ6気筒もラインナップされる予定だ。
更に、新しい6気筒ガソリンも計画されている。M256と呼ばれるこの新しいガソリン・エンジンと、OM656という新しいディーゼル・エンジンは、現在試作段階だ。このエンジンは、2ℓ4気筒のφ90とシリンダーあたり500ccという数値を共有する。
また、3気筒ガソリン・エンジンも追加される予定。この3気筒ユニットは、電気モーターと組み合わせて、Aクラス、Bクラス、CLAクラス、GLAクラスといったFWDモデルにも搭載されるという。
新しい4気筒ディーゼルは、現行のOM651に代わるもので、ピエゾ・ガイドのダイレクト・インジェクションを持つ。このエンジンは、AクラスからSクラスまでに使われ、2020年に実施予定の95g/kmというCO2規制に対応するものとなる。
E350eプラグイン・ハイブリットは2ℓガソリン・ターボと電気モーターの組み合わせで、ラウンチ後、1年以内に追加される予定。
また、来年後半にはトップ・モデルのAMG E63も追加となる。これはツインターボの5.5ℓV8を搭載したモデルとなる。
新しいEクラスには9速のオートマティック・ギアボックスが設定される他、駆動方式はRWDと4WDが用意される。また、バリアブル・レートのダンピングを備えたサスペンションと、更に上位モデルではエア・サスペンションが設定される。