BMW、ドアのないi8スパイダー・コンセプトを公開

公開 : 2016.01.06 22:50  更新 : 2017.06.01 01:40

BMWは、1月6日からアメリカ・ネバダ州はラスベガスで行われている世界最大の家電見本市であるCES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)に於いて、BMW i8 ロードスター・コンセプトを発表した。

このi8 ロードスター・コンセプトは、最新の技術が投入されている。

BMW i ビジョン・フューチャー・インターフェイスは、ネットワーク化されたコックピットと未来のユーザー・インターフェースのコンセプトを示したもので、状況に応じて表示内容を調整できる高精細自動車用ディスプレイ、ジェスチャー・コントロール機能、タッチ・スクリーン式ディスプレイ、ボイス・コントロールを装備。ドライバーへの情報は、ヘッドアップ・ディスプレイ、メーターパネルの3Dディスプレイおよび21インチ・パノラマ・ディスプレイに表示される。また、BMW iビジョン・フューチャー・インタラクションにはエアタッチと呼ばれる世界初公開のテクノロジーも組み込まれている。これは、手の動きや距離感をセンサーで認識することにより、パノラマ・ディスプレイをタッチ・スクリーン同様に、かつ画面に触れることなく操作が可能というもの。更に操作エレメント数を最小限に削減している。3つのドライブ・モード、「ピュア・ドライブ(自分で運転)」、「アシスト(アシスタント・システムがアクティブに介入)」、「オート・モード(高度に自動化されたモード)」をステアリング・ホイール上で選択可能だ。

モノのインターネット(Internet of Things:IoT)は、より効率的で快適な新しいサービスのための、装備品を含めた包括的なネットワークのこと。BMWグループのインテリジェント・オープン・モビリティ・クラウドは、BMW i8やスマート・ホームなどとスマートフォンやスマート・ウォッチなどの個人用端末を結ぶネットワーク・システムのことで、正しい情報と機能を結び付け、インテリジェント・マネジメントを実現する。また、要求が無くても、また特別なアプリを使用しなくても複雑なプロセスを自動的に実行するというもの。モビリティ・ミラー・ディスプレイには、個人用カレンダー、モビリティ・オプション、スマート・ホームのエネルギー状況、BMW i8の充電状態、天気予報などの日ごとの重要な情報を表示可能だ。更に、ジェスチャーを認識して完全自動化による駐車場の出し入れを実現したジェスチャー・コントロール・パーキング、BMW i8の車載カメラを使用して車両周辺の様子を映し出すリモート3Dビュー、権限のない者が車両を改ざんしたかどうかも検知しネットワークを通じてモバイル端末に画像を送信するバンパー・デテクトなどが装備される。

BMWコネクテッドは、個人のモビリティのためのパーソナル・デジタル・アシスタントのプロトタイプで、将来のモビリティ・ニーズや要件に着目したもの。ユーザーに関する情報を常に適切なタイミングで提供する。例えば、BMWコネクテッドは、例えば定期的に利用するルートを学習し、そのルート付近に障害が予測された場合、あらかじめその情報をユーザーに提供するなどする。

BMW i8 ミラーレスは、リア・ビュー・ミラーの代わりに3台のカメラを使用したシステムでより広い視野範囲をカバーし、危険なブラインド・スポットを排除するもの。カメラからの画像は、ルーム・ミラーの代わりに配置されたディスプレイ内に統合。カメラやディスプレイのプリセット作業(ミラー調節に該当)も不要だ。システムはカメラの画像を評価し、例えば黄色の警告マークで警告するなど、差し迫った危険に対してはその状況に応じて反応。駐車時をサポートする軌跡ラインが画像に重ねて表示されるほか、他の乗員も車両後方の交通状況を知ることが可能になる。

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