メルセデス・ベンツC220dクーペAMGライン
公開 : 2016.01.08 23:50 更新 : 2017.05.13 12:50
■どんな感じ?
先代に比べるとよくなっていることに気づく。フロント・エンドの動きが親密に感じられ、進んでターンインしたがっているようだ。
コンフォート・モードでは、ステアリングのアシストの度合いは絶妙。重みに関していえば、BMWの4シリーズ・クーペよりもドッシリとしている。
ただしひと昔前に比べると、へたにスポーツスポーツしていない。スポーツ・モードはちょっと重すぎる印象もあるが、必要に応じて使い分ければいいだろう、と思える程度だ。
このモードであれば、サスにより多くの空気が充填されるため、結果的に上下の不安な動きが減る。コーナー入り口ではほんの少しだけロールするが、ひとたび落ちつけばドライバーの信頼を簡単に得られるだろう。
もしあなたがステアリングを素早く切り、俊敏な鼻先の動きを求めるのであれば、Cクラス・クーペ固有のスタビリティとバランスにありがたみを感じるはず。4シリーズよりやや技巧的だが、決して悪いものではない。
スポーツ思考のAMGラインでさえBMWよりも快適だと断言する。‘ダイナミック・セレクト’ スイッチをコンフォートに戻すとスプリングはすっかりとリラックスしはじめる。18インチでさえ下からの衝撃を簡単に丸めこんでしまう。