アウディ、コンパクト・ハッチを計画

公開 : 2016.01.08 22:40  更新 : 2017.06.01 01:40

アウディはコンパクト・ハッチ(シティ・カー)を出す計画を立てている。若いユーザーにターゲットを絞ったモデルで、アウディ史上、最も廉価なモデルになる予定だ。この4シーター・モデルの発売は、2019年を予定している。

アウディの関係筋によれば、このモデルはガソリンおよび電気モーターによって駆動される形態をとるとされ、その関係筋によれば早ければ来年のパリ・モーターショーでコンセプト・モデルというカタチで発表されるかもしれないという。

このコンパクト・ハッチは、全長が4.0mよりも短く、アウディのラインナップの中ではA1の下に位置することとなる。従って、ライバルは、フィアット500スマート・フォーフォー、ヴォグゾール・アダムとなる。また、EVモデルは、BWM i3ルノー・ゾエ、日産リーフがライバルとなる。

現在、このモデルは、ドイツのインゴルシュタットのエンジニアリング本部で開発が行われている。プラットフォームは、フォルクスワーゲンUp!、セアト・ミー、スコダシティゴなどに使われているFWDのNSF(ニュー・スモール・ファミリー)プラットフォームに改造を加えたもの。NSFプラットフォームは、e-Up!のためにEVに対応する改良は既に行われている経緯がある。

アウディは、既に2011年にA2コンセプトというカタチで、新しいシティカーを発表している。1999年から2004年まで生産されたA2に代わるものとして、EVモデルの計画も同時も発表している。しかし、この計画は、当時、リチウム・イオンの技術的コストが高かったこともあって、2013年に計画は頓挫してしまった。

更に、アウディは、2013年のフランクフルト・モーターショーで2台のEVマイクロ・カー・コンセプトも発表している。

新しいコンパクト・ハッチは、英国では£15,500(270万円)前後の価格が想定されている。これは、A1よりも£1,500(26万円)以上安い。

全長は3550mm程度で、来年のパリ・モーターショーでフル・モデルチェンジが予定されているA1よりも400mm以上短い。

アウディはこの新しいコンパクト・ハッチに2つのボディを考えている。3ドアと5ドアの2つで、この戦略はフォルクスワーゲンUp!と同じだ。また、オフロード志向の外観を持つオールロードも予定されている。

ガソリン版は、1.0ℓ3気筒ターボ、EVはリチウム・イオン・バッテリーによるモーターがパワーユニットとなる。ディーゼル版はエミッション・コントロールに対するコストが高いため見送られた。また、駆動方式はFWDベースのNSFプラットフォームがベースとなるため、これも新しいコンパクト・ハッチでは見送られることになりそうだ。

EVモデルの価格は、£25,000(430万円)前後と予想される。後は、国によっては補助金分がマイナスされることになる。英国では£5,000(87万円)の補助金が支給されることとなる。

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