新型メルセデスEクラスの実車がデトロイトで公開
公開 : 2016.01.12 22:55 更新 : 2017.06.01 01:39
デトロイトにて新型のメルセデス・ベンツEクラスが公開された。英国での販売開始は、今年の春ごろを予定している。
5世代目となる本モデルは、すべてが新しくデザインされており、動力性能も先代よりもアップ。若い層へアピールすることも目的としている。
エクステリアはCクラスやSクラスと酷似していることは明らか。なだらかなルーフラインや彫りの深いデザインが特徴となっている。
他のモデルと共通する部分が多いデザインとしたのは、メルセデス・ベンツ内のサルーンのあいだで纏まりをもたせる目的があるからだとメルセデスは説明。
新型の全長は先代+43mmの4923mm、ホイールベースは+65mmの2939mmとし、オーバーハングが短くなっている。全幅は2mm小さく、全高は6mm低い。
Cd値は0.23と非常に低い数値となっている。
エンジニアリングのキーとなるのは、熱間成形の高強度スチールとアルミニウムをたっぷりと使った点だ。CクラスやSクラスで用いられるストラクチャーと似ており、100kgのダイエットを実現しているという。
フロント・フェンダー、ボンネット、ブートリッドはシート・アルミニウムかキャスト・アルミニウムを採用している。
ローンチ直後は2種の4気筒ユニットのみの展開だが、最終的には8種類から選べるようになるという。
2.0ℓのガソリン・エンジンは184psと30.6kg-mを発生するE200、2.0ℓのディーゼル・エンジンは195psと40.8kg-mを発生するE220dに搭載される。
後者はOM654と名づけられたもので、今年発売の他モデルもまた、OM651型からリプレースする見込みだ。
E250は245psの2.0ℓ4気筒ガソリン・ターボを搭載する。E400 4マティックは333psの3.0ℓV6ツイン・ターボを搭載する。
今年の終わりまでには、588psの4.0ℓV8ツイン・ターボ・ユニットを搭載したE63 AMGの後継も加わる予定なのだそうだ。
また、ディーゼルのラインナップも拡充されることになり、E220dは新型の2.0ℓのデチューン版を搭載する。最高出力は150psとなる。
2016年の下半期には、完全な新製品である3.0ℓストレート6を組み合わせたE350dのデビューも予定している。これまでのV6の後継にあたり、最高出力は258ps、最大トルクは61.1kg-mとなる。
ゼロ・エミッション走行を推進するために、プラグイン・ハイブリッドのモデルも用意される。電気のみの力で14.5kmの航続ができるようだ。
販売時期は、初期モデルがローンチされた直後とのことでC350eのドライブラインを流用する。内燃機関は2.0ℓのガソリン・エンジンとなる。
E350eの合計出力は279psと61.1kg-m。複合サイクル燃費は47.8km/ℓとなり、CO2エミッションは49g/kmとのことだ。
すべてのモデルには9G-トロニックとよばれる9速オートマティック・ギアボックスがスタンダードとなる。後輪駆動が基本となるが、4マティックをオプションで選ぶことも可能。詳細は明らかになっていないが、英国ではマニュアルも選べる可能性もある。
アンダーピニングには内製のモジュラー・リア・アーキテクチャー(MRA)を採用し、サスペンションは ‘コンフォート’、‘コンフォート・アドバンテージ(15mm車高が下がる)’、‘スポーツ’ の3モードから選べる。
新型のエア・サスペンションも選べるようになり、マルチ-チャンバー・エア・スプリングである ‘エア・ボディ・コントロール’ をフロントに組み合わせる。
リアのチャンバーは3つとなり、硬さ、ダンピング特性、車高、セルフ・レベリングを ‘コンフォート’、‘エコ’、‘スポーツ’、‘スポーツ・プラス’ の4パターンから調整できる。
インテリア・デザインも根本から見つめなおされている。これまでより広く、質感が高まっており、デザイン言語はCクラス/Sクラスと共通するところが大きい。
センター・コンソール上のタッチパッドやロータリー・ダイアル、音声認識システムによって新型の ‘コマンド’ インフォテインメント・システムを操作可能だ。
ワイヤレス充電やApple CarPlay、グーグル・アンドロイド・オートも適合済みだ。
快適性を高めるために、シートも見なおした。サポート性とクッション性も高めている。トリム・オプション、カラーの選択肢の幅も充実している。
価格はもっとも安価なもので£36,000(614万円)を割り、£34,870(595万円)〜というのが英国内での予定となる。英国では5月よりデリバリーされる。