フォード、冬に特化した自動運転技術をデトロイトで公開
公開 : 2016.01.12 21:15 更新 : 2017.12.14 12:31
フォードは30台の自動運転車を用意し、13万平方メートルの敷地でミシガン大学と協力して自動運転のテストを行っている。
典型的なGPSデータやレーザー・センサーに頼らず、高解像度の3Dマップを用い、サイン/マーキング/建物/ランドマーク/地形を把握する手法を採用。これにより、雪に目印が覆われた場合なども、地形の形状から現状を認識。正確な位置情報を得るというのだ。
また、次第に悪化する天候を予測し、自動運転を継続するかどうかを判断するソフトウェアも開発中だという。
本日発表された他のプロジェクトとして、‘オートモーティブ・ウェアラブル・エクスペリエンス’ というものもある。スマート・ウォッチやフィットネス用ブレスレット、メガネなどのウェアラブル技術を使用するもので、ドライバーのフィジカルとメンタルがどのような状態にあるのかをリアルタイムでチェックするというものだ。
たとえばこの装置が、ドライバーが昨夜あまりよく眠っていないことを感知すると、レーン・キープ・アシストを作動させたりするという。
同システムでは、スマート・ウォッチを介した音声認識機能なども展開。ディーラーのショールームで気になるクルマの前に立った時に、情報を教えてくれるといったものだ。
‘the iTunes for cars’ というシステムも披露された。フォードパス・システムのローンチに合わせたもので、カー・シェアや空いたパーキングを探すものに役立つのだそうだ。さらに ‘フォードガイド’ と呼ばれる、無料のモビリティ・アシスタントもある。これはライブチャットを行うためのシステムなのだそう。
ディーラーの予約、インフォテインメント・システムのフォードSYNCと接続できる機能をもつ。
一環として ‘フォードハブス’ とよばれるものもオープンするそうだ。まだ詳細は明らかになっていないがロンドンを含むメジャーな街で、フォードがどんなイノベーションを用意しているのかを知ってもらうためのイベントになるという。
今回発表された新しいシステムは、家族、近隣の人々、グループでシェアできるようになり、順次カスタマーに浸透していくのだそうだ。
その際には、もっと詳細の情報を掴めるだろう。