ボルボS90をNAIASで公開

公開 : 2016.01.13 22:30  更新 : 2017.06.01 01:39

ボルボはデトロイト・モーターショーで新しいS90を発表したBMW 5シリーズアウディA6メルセデス・ベンツEクラスジャガーXF、そしてレクサスGSのライバルとなるこの新しいS90は、昨年発表されたSUVモデル、XC90とプラットフォームを共有するモデル。また、ハイブリッド・ユニットを搭載したモデルは、このクラスで最もクリーンなモデルになるという。

ボルボ・スケーラブル・プラットフォーム・アーキテクチャー(SPA)は、今後3つのモデルのベースとなるもので、60シリーズにはダイナミックな味付け、40シリーズ向けにはファン・トゥ・ドライブな味付けがされることになる。このS90向けには、エレガントでソフィスティケートされた味付けだ。更に、このS90の後のデビューが予定されているエステート・モデル、V90では、これに機能的という文言が加わることになる。

また、ハイ・パフォーマンス・バージョンであるS90ポールスターとV90ポールスターも追加されることは、ボルボの上層部が認めている。

そのスタイリングは、どっしりとしたショルダーが特徴だったボルボのサルーンというイメージを払拭するもので、フロントはオーバーハングが短いのが特徴だ。

エンジンは、400psのT8プラグイン・ハイブリッド・ガソリンと、D5ツインターボ・ディーゼル、D4ターボ・ディーゼル、そしてT6スーパーチャージャー+ターボ・ガソリン、T5ターボ・ガソリンの5つがラインナップされる模様。T8は400ps/65.3kg-m、D5は225ps/47.9kg-m、D4は190ps/40.8kg-m、T6は320ps/40.8kg-m、T5が254ps/35.7kg-mというスペックを持つ。CO2排出量は、D4のマニュアル版が109g/km、そしてT8については44g/kmという値を持つ。

インテリアはXC90のイメージを大きく引き継ぐもので、天然素材が多くキャビンに使われる。ダッシュボードには大きなインフォテインメント・システムが採用されているのも目につく点だ。

XC90で採用された機能、例えばパイロット・アシスト・セミオートマチック・ドライビング・システムなども採り入れられている。これは、129km/h以下のスピードで高速道路で一列で走行できるというもの。また、ボルボで標準化されたインテリ10なども搭載される。

「われわれはXC90から学ぶことが沢山ある。何しろ、XC90は既に6,000台のオーダーを獲得したモデルなのだから。デザインも重要な要素だし、インテリア・トリートメント、テクノロジー、そしてオプションではあるがハイブリッド・エンジンなどもXC90が受け入れられた点だろう。」と、デトロイト・モーターショーの会場で、ボルボの戦略担当の副社長、レックス・カーセマケルスは語っている。

カーセマケルスは、この手の大型サルーンの市場が小さくなってきていることは認めつつも、それでもまだまだ重要なセグメントであるとしている。

「確かにマーケットは縮小傾向にあるかもしれない。しかし、ビジネス・ケースとしては十分に強く大きなマーケットであることに間違いはない。とりわけ、中国とアメリカでの需要は引き続き大きい。このセクターで成功を掴むためには、デザイン・パッケージ、パワートレイン、インテリア・デザインなどが重要となる。」とコメントしている。

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