マツダCX-3 XDツーリング

公開 : 2016.01.18 23:50  更新 : 2022.12.12 21:29

  • 試乗車とは別に、XDツーリングLパッケージに加わった黒革内装仕様を撮影することができた。

  • 黒革内装の追加が発表されて3週間。すでに同グレード購入者の76%がこの仕様を選んでいる。

■「買い」か?

CX-3のみを見ているのであれば別だけれど、もしもあなたがデミオと迷っていたら、デミオでよいのでは……と筆者は申し上げたい。

同じ1.5ℓディーゼルを搭載するデミオの一番高い4WDモデルは、車両本体価格2,246,400円。CX-3は3,024,000円で、なんと800,000円近くも高い。一番廉価な2WDモデルは、デミオが1,782,000円、CX-3は2,376,000円で、CX-3は600,000円ほどもお高い。私のような吝嗇家にはモッタイナイ。

デミオと直接比較したわけではないけれど、デミオの方がCX-3より最低地上高が15mm低くて、車重も100kg以上軽い。

もしあなたがマツダの “人馬一体” に共感する人であれば、やっぱりなんだ、あっちでしょう。

CX-3を選ぶ人はたぶんこう思っているのであろう。デミオではツマラナイ、特別感がない、と。そう感じる人に向けたスペシャルなデミオがCX-3なのだ。おそらくは、主にデザインの違いによって。スペシャルなデミオなのだから、高い値づけこそマツダの戦略であり、つまり高いのは当然である。

これは理性に訴えるクルマではない。マツダが目指しているのは、日系ガイシャ・ブランドになることなのである。で、CX-3がホントのガイシャだったら筆者はこう書くだろう。

買いです!


(文・今尾直樹 写真・花村英典)

マツダCX-3 XDツーリング 4WD 6MT

価格 2,818,800円
全長×全幅×全高 4275×1765×1550mm
ホイールベース 2570mm
乾燥重量 1300kg
エンジン 直列4気筒1498ccターボ
最高出力 105ps/4000rpm
最大トルク 27.5kg-m/1600-2500rpm
ギアボックス 6速マニュアル
サスペンション マクファーソンストラット / トーションビーム
ブレーキ ベンチレーテッド・ディスク/ディスク
ホイール+タイヤ 7Jx18+215/50R18
燃費(JC08モード) 23.4km/ℓ


▶ 国内初試乗 / マツダ AWDラインナップ雪上試乗会
▶ 特別企画 / LOOK BACK 2015 / コンパクトSUV
▶ 特別企画 / マツダ・アテンザ ディーゼル+4WD ひとクラス上の証し

記事に関わった人々

  • 今尾直樹

    Naoki Imao

    1960年岐阜県生まれ。幼少時、ウチにあったダイハツ・ミゼットのキャビンの真ん中、エンジンの上に跨って乗るのが好きだった。通った小学校の校長室には織田信長の肖像画が飾ってあった。信長はカッコいいと思った。小学5年生の秋の社会見学でトヨタの工場に行って、トヨタ車がいっぱい載っている下敷きをもらってうれしかった。工場のなかはガッチャンガッチャン、騒音と金属の匂いに満ちていて、自動車絶望工場だとは思わなかったけれど、たいへんだなぁ、とは思った。

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