トヨタRAV4 2.0 D-4D
公開 : 2016.01.19 23:30 更新 : 2021.01.28 18:34
■どんな感じ?
今となってはひとつ前の型となるRAV4は、はっきりいって、あまりポジティブな印象ではなかった。けれど、現行モデルが載せる新式のエンジンはかなり印象をよくしている。
1500rpmから健康的な回り方をするだけでなく、回転数が増しても、がなり立てることはなくリラックスしている。高速域でも同じだ。
0-100km/hの9.6秒という数値は、さして魅力的というわけではないが、ファミリーSUVにとってはまったく問題のない結果だといっていいだろう。
もし3000rpm以上を常用するような激しいドライビングをする場合、もちろんディーゼル特有のノイズは聞こえる。風切り音やロード・ノイズも小さくない。
ただしパッセンジャーとの会話を妨げるほどのことではない。これもファミリーSUVにとしては堂々たる合格点だといえよう。
低速域の乗り心地は硬く、路面の状況はキャビンに伝わりやすいのだが、耐え切れないほどではない。速度が増せば、乗り味はいくぶんなめらかになり、比例的に快適性も増す。長距離でもまったく嫌にならない。
硬いスプリングのおかげでボディ・ロールは最低限に控えられており、タイヤがどのように地面と接し、どれほどアクセルを踏み込んでいいのかもわかりやすい。
フィードバックそのものは多くないが、精緻な印象のステアリングはターンインそのものを楽しみに変えてくれるのもたしかだ。