メルセデス・ベンツEクラスの価格と詳細を公開

公開 : 2016.01.19 22:40  更新 : 2017.06.01 01:39

メルセデス・ベンツEクラスは、今年のデトロイト・モーターショーで発表されたが、それから2週間経って、その価格と詳細が明らかになった。

エントリー・レベルのE220d SEが£35,935(602万円)、そのひとつ上のE220d AMGラインが£37,760(633万円)からとい価格。よりハイパワーなディーゼル・ユニットを搭載するE350dもオーダーは可能だが、デリバリーは夏からが予定されている。価格はSEスペックが£44,130(740万円)、AMGラインが£46,610(781万円)と発表されている。

デザイン
新しい第5世代のEクラスは、前作よりもより若い層にアピールするために、ダイナミックなスタイリングとなっている。また、CクラスSクラスと共通した、くっきりとしたフォルムが特徴で、とりわけなだらかなルーフ・ラインとはっきりとしたサイドラインを見ることができる。

ボディ・サイズは、全長が4923mmと43mmほど長くなっている。ホイールベースも2939mmと65mmほど拡大されている。この2つの数値からはオーバーハングがより短くなっていることがわかる。全幅は2mmほど狭くなり、全高は6mmと僅かだが低くなっている。

ドラッグ係数は0.23と、このクラスとしてはトップ・クラスだ。

エンジニアリング面でのトピックは、アルミニウムと高張力鋼板を多用したプラットフォームの採用だ。これは、CクラスやSクラスにも用いられているもので、最高100kgのダイエットが可能だという。前後フェンダー、ボンネット、トランクはアルミニウム製だ。

エンジン/トランスミッション
エンジン・ラインナップは8基となるが、そのうち4気筒ユニットは2基が最初にリリースされる。184ps、30.6kg-mのガソリン・ターボがE200に、195ps、40.8kg-mのディーゼル・ターボがE220dに搭載される。このディーゼル・エンジンは、従来のOM651に代わるOM654で、燃費は30.8km/ℓ、CO2排出量は102g/kmとなる。

この他、E250に搭載される245psの2.0ℓ4気筒ターボ、E400 4マチックに搭載される333psの3.0ℓV6ツインターボ、そしてE63 AMGに搭載される588ps以上を発揮すると予想される4.0ℓV8ツインターボがラインナップされる。更に、2.0ℓ4気筒ターボのディーゼルには、デチューンされた150psバージョンも追加される。

また、今年の夏にはE350d用として既存の3.0ℓV6に代わる258ps、61.1kg-mの3.0ℓ直列6気筒も追加される予定だ。

更にハイブリッド・ユニットを搭載したモデルもラインナップに加えられる。これはモーターのみで30kmの走行が可能なユニットで、2.0ℓ4気筒ターボ・ガソリンとモーターを組み合わせたものとなる。E350eに搭載されるこのパワーユニットは、279ps、61.1kg-mのパワー、トルクを持ち、燃費は57.4km/ℓ、CO2排出量は49g/kmとなる。

すべてのモデルは9速のG-トロニック・オートマティックが標準。駆動方式は基本はRWDで、いくつかのモデルには4WDの4マチックが設定される。

シャシー
新しいEクラスは、メルセデスのモジュラー・リア・アーキテクチャー(MRA)プラットフォームが採用される。バリアブル・ダンピング・コントロールによる3つのサスペンション・チューンが選択可能。コンフォートと、それよりも車高が15mmダウンするコンフォート・アバンギャルドとスポーツだ。更に、オプションとしてエア・サスペンションも選ぶことができる。フロントに2つのチャンバー、リアに3つのチャンバーを持つエア・スプリングを備えたもので、コンフォート、エコ、スポーツ、スポーツ・プラスの4段階に調整が可能な機能を持つ。

インテリア
新技術としてステアリングの水平方向のスポークに取り付けられたレーザー誘導型のタッチパッドの採用が挙げられる。フロント・シートの中央に位置するタッチパッドと回転式ダイヤルとの組み合わせで、新しいコマンド・インフォテインメント・システムのコントロールが可能。また、センター・コンソールにはAppleのCarPlayとGoogleのAndroid Autoと接続するためのUSBコネクタが装備される。

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