ジャガーF-ペース3.0 V6 S
公開 : 2016.01.19 23:50 更新 : 2017.05.29 18:37
スイートなハンドリングとドライバーを刺激する楽しさ、高い洗練性と扱いやすさは、基本的なSUVと一線を画する。それでいて実用性も高いというのだから、もう……。
■どんなクルマ?
現在、上向きのジャガーにとって、F-ペースはブランド変革の大きなきっかけとなるだろう。
単に初のSUVであるだけでなく、世界を大洋にたとえるならば小さな小魚みたいな存在のメーカーが真のグローバル・プレーヤーになる時がきたのだ。
すでに獲得しつつある幅広いカスタマー・レンジを強固なものとし、生産ボリュームも圧倒的に増やす。これが屈指の成長率を誇るカテゴリーで勝負する理由だ。
F-ペースは、よくあるミドル・サイズの ‘中流’ ソフトローダーとはちょっと違う。見た目が異なるのはもちろんのこと、乗った印象も違うのだ。
これが、スウェーデンの凍てついた湖を走らせた時に、もっとも強く心に残ったのだった。
英国のショールームに並ぶのは今年の4月。‘D7A’ と呼ばれるXEやXFと同じプラットフォームを使用するこのクルマを作るのに4年の月日を要した。
ホワイトボディの状態のBピラーより先はXFとほとんど一致し、フロントのサブフレームはサスペンションのトラベルを増やすための専用設計となる。
主な構造部の約80%は軽量のアルミニウムを使用し、コンポーネントの約90%は、まるっきりあたらしいものとなっている。