ジャガーF-ペース3.0 V6 S
公開 : 2016.01.19 23:50 更新 : 2017.05.29 18:37
パワートレインは181psを発揮する2.0ℓのインジニウム・ディーゼル×後輪駆動、300ps/71.3kg-mの3.0ℓツイン・ターボ・ディーゼル、380psの3.0ℓスーパーチャージド・ガソリンの3種。
両3.0ℓには8速のオートマティック・ギアボックスが組み合わされ、駆動方式は4WDとなる。
ランドローバーの小型4×4と異なり、エンジンを縦置きとし、デフォルトの状態ではトルクの100%をリア・アクスルに送りこむ。
F-タイプAWDが使用する電気油圧式カップリングを使用するため、0.1秒でそれぞれのアクスルに100%のトルクを振りわけることも可能だ。
もちろんF-ペースはSUVという形をとるため、より屈強なフロント・デフを用いているのだが。
サスペンションはXE/XFでお馴染みの全方位独立式とし、フロントはダブル・ウィッシュボーン、リアは ‘インテグラル・リンク’ マルチリンクとなる。
スチール・バネ/パッシブ・ダンパー/コンベンショナルなアンチ・ロールバーという標準の組み合わせであれば、車高調整機能はつかない。
この場合の最低地上高は213mmとなり、ドイツ勢の確保する数値をクリアしている。
うえのグレードでは可変ダンピング、より賢いトラクション配分装置、スタビリティ・コントロール・システムが追加される。
‘アダプティブ・サーフェス・レスポンス’ と呼ばれるシステムは1/1000秒でグリップ・レベルを調整するもので、同時にスロットル・マップやトルク配分、スタビリティ、トラクションまで連動して変えてくれる。
今回テストしたのは、現時点のトップ・グレードである3.0ℓV6 S AWD。
20インチのホイールにはコンチネンタル製のウインター・タイヤ(英国ではオプションの扱いになる予定)を組み合わせている。