ジャガーF-ペース3.0 V6 S
公開 : 2016.01.19 23:50 更新 : 2017.05.29 18:37
■どんな感じ?
エンジニアリング部門を統括するデイヴ・ショーは、ダイナミクスの部分はBMW X3を、室内のクオリティの部分はアウディQ5を参考にしたことを教えてくれた。
「アウディはわれわれの求める基準を高めてくれましたし、BMWはどのようにしてドライバーを楽しませるかを考えるいいヒントになりました」
ところが、一気にジャガーのアイデアは崩れ去った。ポルシェ・マカンがデビューしたからである。
「マカンには、乗り心地、ハンドリングに関してあらゆる自信を根こそぎもっていかれましたね。そこでわれわれは考えを根本から見つめなおすことにしたのです」
ジャガーはコイル・スプリングを硬くし、アンチ・ロールバーの強度も改めた。センター付近のレスポンスを高めるために車輪のアングルも変えた。
「当時は慌てましたが、今となってはマカンの存在がありがたいです。ランドローバーのように穏やかなSUVではなく、いかにもモダンなスポーツ・クロスオーバーができたのですから」
スポーティネスを追求しながら、穏やかさまで確保することはむずかしい。しかしショーの言葉を聞いているとと、どうやらF-ペースはそれを実現しているようだ。
「XFが得意とする快適性と洗練性を目指し、同じようにXEのセリング・ポイントであるハンドリングの反応のよさも取り入れました」
「われわれは、そのどちらもうまく両立できたと考えています」