ジャガーF-ペース3.0 V6 S
公開 : 2016.01.19 23:50 更新 : 2017.05.29 18:37
メーターは10インチのLCDディスプレイ上に映しだされ、(グラフィックはアウディのそれに劣るが)ここにナビゲーション用のマップを表示することもできる。
ほかのジャガーと同じくF-ペースは ‘ノーマル’、‘ダイナミック’、‘エコ’ の3つのドライブ・モードが用意され、滑りやすい路面のために ‘アダプティブ・サーフェス・レスポンス’ モードがある。
さらに、好みで設定を変えられる ‘カスタム’ モードもあり、ステアリングの重み、ダンピング特性、パワートレインのレスポンスを組み合わせられる。
V6 SはF-タイプと同じ、アクティブ・スポーツ・エグゾーストを備えていない。よってF-タイプみたいにゴロゴロと唸ったり、パンパンと音を鳴らすことはない。
SUVのスタンダードから考えると、はるかに勇ましい仕立てではあるが、あくまで車格なりの任務を果たすために控えめであろうとしていることが見て取れる。
‘サーフェス・プログレス・コントロール’ と ‘ロー-フリクション・ローンチ’ モードを用いれば、デリケートな氷のうえでも車輪が慌てることはない。
激しいモードにしてもホイールスピンはきちんと避けられている。ドライブ・システムの反応はかなりクイックで、トルク抜けを感じることはまるでない。
氷のうえを低速で走る場合キャビンの静けさがどれくらいのものかを判断しづらいが、ウインド・ノイズやシャシー・ノイズ、タイヤ・ノイズはほとんど聞こえない。
あくまで雪上ではあるが、凹凸が増えるにつれて、次第に突きあげが増し、安定感を損ないがちになる。これはクラスの平均よりも悪い。