レクサスRC200t

公開 : 2016.01.20 23:50  更新 : 2017.05.29 19:23

■どんな感じ?

走りはじめると、車体が大きすぎ、さらに重すぎると感じる。RC FがBMW M4よりかなり重いのと同じように、200tもBMW 420iより170kg重いのだ。

車重は1675kg、最高出力は先述のとおり245ps。したがって0-100km/hタイムは7.5秒にとどまる。大げさなルックスからすると随分と控えめだ。

ただし速度の積みあがり方はじつにナチュラル。音そのものは凡庸だが、3000rpm以降6000rpmまで、なめらかかつコンスタントに吹けあがるのは気持ちがいい。

高速巡航時のエンジンは実に落ち着いている。ハードに回すと車体の重さがつきまとうのだが、おとなしく走るぶんには心地いいクルマである。

トルコンの8速ATもエンジン同様になめらかな変速をしてくれるしシャープなのだが、キックダウンの時のみ、変速をためらうことがあった。

ブレーキの踏み心地はハイブリッドのRC300hとあまり変わらないように思える。ネガティブな印象はないし、制動力に欠けるとも思わない。

RC Fよりもノーズが軽いことを利して、ステア・フィールは非の打ち所がない。正確で反応もまずまず。重みも適切でフィードバックも充実している。電子制御がなされるのだが、まったくもって人工的だとは感じない。トルセン・ディファレンシャルと相まって、自信をもって舵取りをできるのは200tの長所だ。

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