ポルシェ、911ハイブリッドを認める

公開 : 2016.01.21 22:40  更新 : 2017.06.01 01:39

ポルシェは911のプラグイン・ハイブリッド・モデルを開発していることを認めた。とどまる勢いを知らぬ、CO2規制にアイコニックなスポーツカーを適合させることが目的である。

AUTOCARはデトロイト・モーターショーにて911ターボのエンジニアリングを統括するエアハルト・モェスレに問うたところ、次期911の登場は2020年まで待たねばならないようだ。

「とあるものを市場に送り込みたいのですが、そのためには相応の時間がかかります」さらには「パッケージングが大変なんです。解決すべく問題は山ほどありますよ」とも。

大型のバッテリー・パックをリア・エンジンの911に収めるのは至難の業。車重を減らすのに大苦戦していることをモェスレは認めたうえで、かといって911ほどの販売数を誇るクルマにカーボンを多用するのは考えものだとも明言している。

「もちろんいくつかのパーツはカーボン製にしますよ。フロアやリア・セクションなどね。しかしより先の話になるでしょう。今どうこうという話ではないですよ」とも。

フラット6は今後とも911のシンボルとして使いつづけるという嬉しいニュースも彼の口から聞くことができた。

「私の予想できる範囲での未来の話ですが、6気筒エンジンを廃止する予定はまだありません。燃費向上やCO2排出量のカットなど、まだまだ伸びしろがあると思っていますからね」

マニュアル・ギアボックスのオーダーは911の売上のうち15%にとどまるが、こちらも必要とされる限り廃止する予定はないという。

アウディR8を引き合いにだしながら「マニュアルを用意できるということは、実は他にない強みなのです。可能なかぎりマニュアルを存続させるために私は戦っていくつもりです」とのことだ。


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