ジェネシスG90
公開 : 2016.01.22 23:40 更新 : 2021.03.05 21:39
■どんな感じ?
G90の外観はペーター・シュライヤー(アウディの ‘バウハウス時代’ の責任者)の監修のもと進められたとのことだが、個性的なキャラクターだとは思えない。
大きく堂々としているのだが目立たない。フレッシュだとも感じない。時代の流れに合わせて大きなグリルをくっつけ、大雑把にヒュンダイの顔を流用した点にはがっかりだ。もしあなたが、あたらしい自動車ブランドを立ちあげようと思っているならば、今回のヒュンダイの手法だけは真似すべきではない。
インテリアにはウッド、レザーがたっぷりと使われる。スイッチの形状やあつらえのオーディオ・システムは不満がない。
大きくクリアなヘッドアップ・ディスプレイやワイドなカラー・インフォテインメント・システムが標準なのもいい。フロント・シートは22ウェイの調整ができる。
しかし外観同様、目立つ部分がないのだ。それにヨーロッパ勢がボタン点数を減らす努力をしている反面、ヒュンダイはいまだに各機能に各ボタンをあてがっている。
反面、走った際の洗練性は申し分ない。パワートレインは静かに仕事に徹し、サスペンション・ノイズはキャビンに侵入してこない。ただ、タイヤ・ノイズは目立つ。