ニュー・エンツォのエンジンベイを公開
公開 : 2012.10.06 12:39 更新 : 2017.06.01 01:03
フェラーリの待望久しいニュー・エンツォは、ひとつずつベールを脱いでいるが、今回はそのエンジンベイが公開された。
内部ではF150の名前で呼ばれているミド・エンジンのエンツォの後継車は、HY-KERSと呼ばれるパワー・ユニットが搭載される。この複合型ドライブトレーンは、4月の北京モーターショーで最初に公開されたもので、V12ガソリン・エンジンとモーター、そしてデュアル・クラッチが組み合わされたものだ。
フィアット内のインハウス・テクノロジーであるマネェティ・マレリによって電子制御モジュールは開発され、その制御装置がギアボックスの上に取り付けられるということが、オフィシャル・フェラーリ・マガジン内で初めて公表された。高圧のオレンジのワイヤーは、ケブラーによって梱包されたリチウム・イオン・バッテリーパックから高圧電流をデリバリーするもので、青いワイヤーは主要構成要素の制御モジュールを結ぶものだ。
HY-KERSは、CO2の排出量を40%削減すると共に、V12のエンジン・パワーを10%向上させているという。最新のF12ベルリネッタが730bhpを発揮することを考えれば、F150は800bhp以上であることは間違いない。
電気モーターはフロント・アクスルにも搭載され、リアに搭載される電気モーターはスターター・モーターの代わりを務めるという。もちろん、これは重量の軽減という意味もある。
イメージからは、クワッド・エグゾーストということと、ラジエーターがリア・ホイールの前に取り付けられるということが解る。
フェラーリは先週のパリ・モーターショーでF150の70kgのカーボンファイバー・タブを展示した。F-1から派生した構造を持ち、20%堅く、軽く、そして前のエンツォのものよりも強固だという。そして、F150のボディ重量が1100kgであるということも、関係者によってほのめかされた。