BMW 225xeアクティブ・ツアラー
公開 : 2016.01.29 23:30 更新 : 2021.01.30 21:17
結果的にガソリン・タンクのキャパシティは15ℓ減の36ℓとなる。電気モードを備えることで、給油のインターバルが長くなることを見越して、タンクの材質をプラスティックからスチール製に変えてある。
バッテリーの影響でリア・シートの高さは30mm増した。バッテリー内のセルは、ニュー330eと同じものを使うという点も、予備知識として覚えておくといいだろう。荷室容量も70ℓ減。結果的に400ℓとなる。
フロントの左フェンダーに、充電用ソケットを受けいれる蓋がある以外は、いたってほかの2シリーズ・アクティブ・ツアラーと変わらない。電力がゼロの状態からのフル充電までの時間は3時間15分。オプションの高出力ウォール・ボックスを使えば2時間15分まで短くなる。
■どんな感じ?
相変わらずインテリアの質感が高い。そして、前輪と後輪を巧みに制御するトルク・ベクトリング機能の賢さゆえの、単なるハッチバックとはかけ離れたできのよさに舌を巻く。
選べるドライブ・モードは、ほかのBMW製ハイブリッドと同じく、オートeドライブ/マックスeドライブ/セーブ・バッテリーの3つ。
オートeドライブがデフォルトのモードであり、静止状態からの走りだしは電気のみのパワーで行う。1660kgの車重は決してライトウェイトとはいえないが、モーターがリアを瞬時に動かす。よって非力とは感じない。
たとえば荷物をたっぷりと載せている場合でも、いかにも電気の力を借りているような、力づよい加速をやってのける。市街地における洗練性も高い。この場合ガソリンの力をほとんど使わないので、当然CO2もゼロだ。
ただ、メーカーが謳う40kmの電力のみの航続可能距離は期待すべきではない。かなり気を使った繊細なアクセル操作をしたとしても、バッテリーはみるみるうちに減っていく。
電力を最大限引きだすマックスeドライブ・モードにすると、電気のみの最高速は126km/hに達する。バッテリー残量が20%を切った場合と、キックダウンを行う場合にはガソリン・エンジンが作動。両方の力でパフォーマンスを高めようとする。