フォルクスワーゲン・カラベル
公開 : 2016.01.30 23:50 更新 : 2017.05.29 18:57
■経済性とランニング・コスト
“2列めのシートの回転/スライドには力は必要。ただしシートをいちばんうしろまでスライドさせた際の足元の余裕はピカイチ” ― ニック・カケット(ロードテスター)
多くの人は、SUVからいかにもなバンに乗り換えなければならない状況に陥るとショックを受けるだろう。ただ一度でもカラベルを体験すると、その多用途性に恋に落ちてしまうはずだ。
シートはナッパ・レザーにくるまれ、インカーのWi-Fiシステムもある。可変クルーズ・コントロールにアダプティブ・キセノン・ヘッドライトまでオプションで用意されている。
DABラジオやタッチスクリーン式のインフォテインメント・システムは標準となり結果的にはモダンな乗用車というに値する内容といえるだろう。安全装備も豊富だ。
AUTOCARとしては4WDの2.0ℓバイターボを載せたエグゼクティブ・グレードを推す。トランスミッションはDSGで、オフロード用のサスを選ぶとなおよし。
あとは£222(3万8千円)のプライバシー・ガラスと£312(5万4千円)のサイド・エアバッグ、£1,734(30万円)のパーキング・ヒーター、£348(6万円)のグッド・ナイト・パックも選びたい。
燃料消費率は、節度ある巡航ならば14km/ℓを少し超える程度になるだろう。減価償却は、他のモデルに比べると悪くない。唯一カラベルにとって厄介な存在があるとすれば、メルセデス・ベンツVクラスくらいだろう。