ゴルフGTIクラブスポーツのライトウエイト・バージョンを開発
公開 : 2016.01.30 22:50 更新 : 2017.06.01 01:38
フォルクスワーゲンは、最近発表されたゴルフGTIクラブスポーツのライトウエイト・バージョンを開発していると、ブラウンシュヴァイク研究開発 センターの幹部が明かした。
しかし、現在エミッション・スキャンダルまっ只中のフォルクスワーゲンにとって、300psのエンジンを積んだレーシング・スピリットを持った2シーターのモデルが、どこまで受け入れられるかという懸念はある。
このFWDのゴルフGTIクラブスポーツ・ライトウエイトは、サーキットでの走行やヒルクライムのようなモーターポーツ・イベントに参加するために考えられたモデルだが、当然ながら一般公道を走ることが可能なナンバー付きモデルとなる。
ゴルフGTIクラブスポーツ・ライトウエイトは、ポルシェ911GT3クラブスポーツからインスピレーションを受けたようだ。
搭載されるエンジンは、2.0ℓ4気筒ターボのEA888で、これに6速マニュアルかデュアル・クラッチが迎合され、電子制御のディファレンシャルを持つ。エンジン・パワーは、通常のクラブスポーツよりもプラス20ps、つまり285ps、オーバーブースト時には310psとなる模様。トルクは38.7kg-mと変更はない。
キャビンは、軽量化のためにリア・シートが廃止される。また、標準的なゴルフGTIの1375kgからよりダイエットするために、防音材も省かれるという。
スタンダード・トリムの£29,000(500万円)のゴルフGTIクラブスポーツは、0-100km/h加速が5.7秒、最高速度はリミッターで250km/hに制限される。当然ライトウエイトはこの性能を上回るものとなる。
昨年、GTIクラブスポーツがデビューしたイベント、ヴェルターゼ・チューニング・フェスティバル(5月4日〜7日)に合わせてデビューするかどうかは、今後の決定となるようだ。
ちなみに、ゴーサインが出されたとしても、その生産台数は100台程度となる模様。