ボナムス・スコッツデイル・オークション

●2016.01.28 スコッツデイル/アリゾナ/USA 2016年のメジャー・オークションのスタートはアメリカのアリゾナで始まる。温暖な気候のアリゾナ州のフェニックスで行われるカーショーに付帯して３つのメジャー・オークションが開かれる。その先陣を切ったのがボナムス・スコッツデイル・オークションである。  
スコッツデイル・オークションには115台のコレクターズ・カーが用意されたが、目玉となる希少なモデルは僅かだった。その中で貴重な存在となるフェラーリ250GT アロイ・クーペ・ボアノとISO グリフォ A3 コンペティションが出品されたが、どちらも入札が進まず流れてしまった。 例年のことだがフェニックス・エリアではRMオークションとグッディング・オークションが、気合いを入れたラインナップでこのあとに開催しているだけに、客が散ってしまったようだ。 また、価値の見極めが厳しくなってきており、本当に価値のあるクルマは値を上げているが、吊られて上がっていた量産モデルは下落傾向にある。 ここで最高落札額をマークしたのは、マクラーレンP1の2億4871万円で、メルセデス・ベンツ300SL（1億7672万円）、フェラーリ365GTB/4デイトナ（1億3745万円）、メルセデス・ベンツ 630K ラ・ブルートレイン・フォーマブル（1億1585万円）、イスパノ・スイザ K6 カブリオレ（1億342万円）と続き、１億円超えはこの5台だけだった。 ここで価格をキープしているのはアストン・マーティンDB5やポルシェ356 カレラ2 GSで、フェラーリ365GTB/4デイトナは新記録となる1億3745万円をマークしている。 一方でフェラーリ308/328は落ち着き始め、ポルシェ911 73カレラも以前ほどの勢いが無くなっている。74カレラはモディファイされていたため安いが、75カレラはグッド・コンディションながら以前の相場に戻ってしまった。