新旧ポルシェ911対決

公開 : 2016.02.01 23:50  更新 : 2017.05.29 19:04

“レヴ” である。

6000rpmちょっとできつくなるエンジンと、8000rpmまで回せるエンジンでは、生い立ちそのものがちがう。

自然吸気のエンジンの方が、やっぱりコンテクストがある。1枚1枚、薄い紙が折り重なっていき、気づけば厚みのある、そして中身のつまったものとなっていく。

ひとつひとつの粒が混ざりあい、ある瞬間にひとつのまとまったうねりになっていく様をどこかで感じたことがあるなと思い、考えを巡らせていくと半世紀前の911 Sの姿が浮かびあがった。精緻な機械を心臓としていた。

そういった ‘味’ を最優先するオーナーにとっては、やっぱり初期の991がいい。もう同じようなエンジンは出ないだろう。多分。

ただ、正確かつ、できの良い991をウィナーにするならば、フェイスリフトしたばかりのターボ・エンジンつき991を選ぶ。なぜなら初期型よりもベターだからだ。

911をすでに所有している90%のドライバーは筆者の意見に賛同してくれるだろうし、911と過ごす時間のうち90%は、そう思わせてくれるはずだ。

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