スコダ・オクタビアvRS 2.0 TDI
公開 : 2016.02.01 23:40 更新 : 2017.05.29 18:40
一方のエンジンは落ち着き払っている。スロットルを全開にしてもキャビンにノイズが入り込まないのは、vRSにシンポーザーがついているからだ。騒音の代わりに思わずドキドキしてしまう男らしいサウンドが耳に届く。
もちろん4WDとすることで、車重はかさむ。この場合、85kg増を覚悟せねばならない。にもかかわらず、動きに怠惰な印象はない。操舵に対する反応は正確であり、ターン・インの動きはハツラツとしている。
セアト・レオンやVWゴルフのホット・モデルに比べるとボディ・ロールは大きめであるが、ウインター・タイヤは結構粘る。自信をもてる食いつきだと感じる。
乗り心地もよし。vRSのリアはマルチリンク式としているうえ、‘スポーツ’ と呼ばれるセットアップがなされており、ハッチが12mm、ワゴンは13mm車高が下がるためドッシリと構えている感覚もある。
ラフな路面でも、車体がぶわぶわと跳ねることはないのだが、最終的なジャッジは英国内におけるテストで下したいと思う。
テスト・コースをアスファルトから雪道に変えてみると、スタビリティ・コントロールの躾のよさを感じられた。ハルデックスのオンデマンド・システムも然り。
前者は完全にはオフにできないうえ、欠点のつけようのないほど直感的な動作をするというと嘘になるが、驚くほど頼り甲斐のあるトラクションをもたらしていることは間違いない。