ランボルギーニ・ウラカン・スパイダー
公開 : 2016.02.02 23:50 更新 : 2017.05.29 19:21
ウラカン・スパイダーはエンスージァストのためのクルマではないが、多くの人が望むクルマである。
■どんなクルマ?
ナルシストのためのクルマ? ウエイトやねじれ剛性のことをつべこべというよりも、並木通りを颯爽と駆け抜けるための? ランボの正しい使い方かもしれない。
610psを生む5.2ℓV10エンジンは、いかにもガソリンを飲み干しそうな音をたてる。パワーは7速デュアル・クラッチATを介して4輪すべてに伝わる仕組みだ。
ファブリック・フードは開くにも閉じるにも17秒を要す。48km/h以下であれば、走行中でもボタンひと押し。クーペからスパイダーになることで車重は+100kgの1542kgとなる。
■どんな感じ?
ならば実際に走ると重く、不安定なのか? ノー。まったくノーだ。テストを行ったマイアミはウラカン・スパイダーの限界を試すのには向いていなかったが、ウラカン・スパイダーは常に引きしまっていた。
大きなくぼみや、うねりに直面してもボディが軋んでいる印象はない。サーキットに通いつめるオーナーではないかぎり、屋根が開くことで剛性が損なわれているとは感じないだろう。