ランボルギーニ・ウラカン・スパイダー
公開 : 2016.02.02 23:50 更新 : 2017.05.29 19:21
V10から直接届く音は、お祭り騒ぎそのもの。次第に大きくなる弾けるような音色を耳にすると、誰だって興奮するはずだ。乗るなら屋根を開ける。ウラカン・スパイダーは開けるべきだ。
大きなパドル・シフトを引いた瞬間に変速は完了。シフト・アップ/ダウン問わず、変速にたどたどしさはなく、一体どこまで回るのだろう? と思うようなエンジンと相まってとにかく気持ちがいい。
マクラーレン650Sや日産GT-Rのような胸が締めつけられるようなターボ特有の加速はさすがにムリだが、そのかわりにあたりの空気を大きく揺さぶるような音色を撒き散らす。もちろんとにかく速い。
評価の足を引っ張るのはハンドリングだろう。クーペをテストした際も言及しているが、可変レシオの ‘ダイナミック・ステアリング’ が、操舵の心地よさを台無しにしている。
また、プッシュするほどに、過保護なアシストも気になる。もう少しタイミングを送らせてもいいのではないかと思う。フェラーリ488やマクラーレン650Sのような、ミリ単位のアジャスタビリティは期待すべきではない。