ポルシェ911カレラS vs ジャガーF-タイプR

公開 : 2016.02.03 23:50  更新 : 2017.05.29 19:30

  • 911の20インチ・ホイール。奥にはカーボン製であることをアラートする黄色いキャリパー

  • ジャガーの場合も、カーボン・セラミック・ブレーキはオプションの扱いとなっている

さすがにリアは、どこが変わったかがわかる。リアのインテークがレトロになり、ポップアップ式のスポイラーが大きく開くようになった。後輪の後ろにも排気口が設けられている。

それ以外は、50年の歴史を引き継いだシェイプだ。曲面をなめらかに接続したボディは意外にもコンパクトだ。

対するF-タイプは、マッスルな印象を前面に出す。911よりもフェンダーは盛りあがっているし、出すべきところを積極的に出している印象だ。

長いボンネットを組み合わせるファストバック・スタイルは、言うまでもなくクラシック・スポーツカーのオマージュ。控えめなポルシェと並べると、外観からも2台がそれぞれ、何を目指しているかがわかる。

いざ乗りこんでみると、F-タイプの方が親密な感じがする。いかにもコックピットといった感じだ。911よりも横方向に広いのだが、包まれている感覚がある。

男ならばうきうきするような仕掛けも多いし、膝や肘が当たる部分の革の感触も気持ちがいい。ドライビング・ポジションは911より寝そべっているように感じる。

対する911のキャビンは、リッチであることをあまり強調したがっていないように感じる。センター・コンソールは高く、ギアノブも便利な位置にある。

レザーの表皮はなめらかでプラスティックは中身が詰まった印象がある。決してわざとらしい装飾をしていないのに “何かがちがう” と思うソリッド感がある。

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